■食中毒最新NEWS■

NEWS/WEEK 2023年10月3日号

2023年9月24日~2023年9月30日までの保健所公表、メディア発表になった食中毒関連NEWSです。

 《2023年10月3日号》

 

 

■食中毒

 

〇岐阜県各務原市 結婚式場

ノロウィルス 29人 営業禁止

 

〇兵庫県豊岡市 飲食店 

ノロウィルス 41人 3日間営業停止

 

〇兵庫県丹波篠山市 弁当

ウェルシュ菌 17人 2日間営業停止 

 

〇広島県広島市 飲食店

カンピロバクター 3人 営業禁止

 

〇熊本県熊本市 魚介類販売店

アニサキス 1人 3日間営業停止

 

〇熊本県熊本市 スーパー

アニサキス 1人 《刺身用ではないものを刺し身で食べた》

 

〇青森県五所川原市 家庭

植物性自然毒 3人 自宅近くのキノコ《誤食》採取

 

〇東京都 家庭

植物性自然毒 4人 公園のキノコ《誤食》採取

 

〇福岡県北九州市 飲食店

下痢・腹痛 3人 調査中 

 

 

 

 ■異物混入

 

〇愛知県豊橋市 

器具の一部が破損しているのが見つかり、金属製リング《直径15mm》が

混入した可能性があるがまだ見つかっていない。

 

 

 

 ◆TOPICS

 

〇吉田屋の弁当 食中毒患者は489人に…

「黄色ブドウ球菌とセレウス菌が同時に発見されるのはあり得ない」と専門家が話してますが、

これは、十分あり得る話です。

 

・黄色ブドウ球菌は、健康な人の2~3割の人が持っています。

弁当屋でマスク、手袋、帽子をかぶるのは、黄色ブドウ球菌の予防のためです。

25℃以上2時間で、黄色ブドウ球菌は増殖し、エンテロトキシンを産生します。

・セレウス菌は、穀物についている菌で、130℃90分でも死滅しません。

芽胞を生成し、温度が下がったら発芽(芽胞と解く)して増殖し、セレウリドという

毒素を産生します。今までの事例から、セレウス菌は、一晩置いたご飯や麺類から

出ています。

・どちらも毒素なので、潜伏期間は短く、30分~3時間です。

黄色ブドウ球菌は、20℃以下で増殖が鈍りますが、セレウス菌は4℃でも増殖可能。

・吉田屋に納品している下請けのご飯製造元で手袋着用を怠り、また、納品量が多い為

前日からの持ち越しご飯を混ぜて納品…しかも納品時に温度管理ができていない…

となると、黄色ブドウ球菌、セレウス菌は、同時に発生します。

この場合、セレウリド、エンテロトキシンの順に毒素が産生されます。