寄生虫アニサキスは、魚類に生息する寄生虫です。鯵、鯖、秋刀魚、イワシ、鮭、鱈、ニシン、ブリ等に生息し、肉眼で確認できるため、仕込みサク取り段階でしっかりと見て、除去しましょう。除去できなかったアニサキスを食べてしまうと、体内に潜り込もうとする習性から胃の中で壁を食い、これが激痛となります。1年中発生しますが、お刺身を良く食べる時期、春と秋が多いようです。


 寄生虫クドアは、主にヒラメに生息し、肉眼で見ることはできません。ヒラメのお刺身が原因の大半を占めます。ヒラメのお刺身は、一般家庭ではあまり食されず、居酒屋、寿司屋、料亭・割烹などになりますから、飲食店事故率は、80%にも上ります。


 寄生虫アニサキスは、肉眼で見えるため除去するのが殆どです。しかし、見落としたりした場合、食べた人が被害にあうため、ほぼ1件に対して1人と言うのが殆どです。ここ最近、アニサキスが急速に増えています。海水の温暖化と関係が有るかも知れません。

 それに対し、寄生虫クドアは肉眼で見えない為、クドアに汚染されたヒラメ刺しを食べた人たちがかかるため、集団性があります。そして、「ヒラメ」であるという的が絞りやすいため、今までに原因不明がほぼありません。